ママは情緒不安定説
もうすぐ産休も終わり、ちょい懐かしのビデオチェックが始まる。そう言えばちょっと前の話、娘にまだ自分が声優と言うアニメとかのキャラクターに声を当てている仕事だと告げていない私はアフレコのリハーサル、通称ビデオチェックを娘が保育園に行ってる時か寝た後にしているのだが、この日すっかりちょっとやそっとじゃ起きない夢の中と油断してちょい本気でリハをしてたら感じる視線…恐る恐るその先を見てみると部屋のドアの隙間からじっとこちらを見ている娘の姿が…
「ママ…何やってるの…?」
……この時やっていたのはとあるアニメ作品で私は男の子役…。突然夜中にテレビに向かって「パパー!パパー!?」と呼びかける私に若干の狂気を見たのだろう、娘は決してこちらの部屋に入ってくる事なくじっとその様子を見つめていた。違うんだよ…別にママ、情緒不安定とかじゃないから…。慌ててテレビを消し、取り繕う私。
「ママ…何やってるの…?」と娘からの尋問は緩まる事はない。
「ママ、このキャラクターに声当ててるんだぁ。そういうお仕事なんだよ。」と言えば5歳と言えきっと納得してくれるだろう。だがまだキャラクター自体が声を出していると思っている娘。まだもう少しそのままでいて欲しいという私の勝手な願望が「ママ、声出してストレス発散してたんだぁ〜。」と言う【ママ、情緒不安定説】を決定付けてしまう言い訳をさせてしまい娘を更に混乱の渦へと誘う結果に…。
「……ママ…夜大きな声出してると鬼が来るよ…。…じゃあ、おやすみ…。」と娘は一度もこちらの部屋に入って来ることなく寝室へと戻って行きました…。
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