魔の二歳児 降臨
最近娘の魔の二歳振りのレベルが上がってきている。何でも自分でやりたがり、それを阻止しようとすると、座り込みストライキが始まる。「これをやったら危ないからダメなの…!」と理由を説明しても知ったコトかと体力の続く限り泣き叫ぶ。その気迫たるや「この要求飲んでもらえるまでこの喉掻き切っても構わない所存。」と敵陣から籠城する最期の武士レベル。家の中ならその場でとことん付き合えるが、外では流石に私も人の子、周りの目が突き刺さるので、最終手段、抱っこで強制送還させる。スーパーなんかで癇癪を起こされた日にぁ、あーた…。大体がこれ買ってくれ要求か自分で持つ要求なのだが、買い物かごは重くて自分じゃ持てないし、だったら何か単品を、なんて持たせようものならそのままどっか持ってっちゃって、私御用だし。持ってくるお菓子はチョコパイや小梅ちゃんやつまみ系だったりと何故かあまりよろしくないものばかりチョイスしてくるので、「あんたにはまだ早いよ。返して来て。」と言ったが最後、カーン!と高らかに彼女の中でゴングが鳴り響き、「うぎゃあぁあ!(貴方がそう来るなら私は断固としてこのような形で訴えさせて頂く。)」と床に寝そべりお手本のようなだだコネを始める。「スーパーでだだをこねる二歳児選手権」みたいなのがあればメダルを狙えるレベルの綺麗なただコネ。「上等じゃねーか…こちとらエクセルガールズで大抵の痛い視線はもう経験済みなんだよ…これ位で思い通りになると思うなよ…。だが、ちょっと場所変えようか…。」とそそくさと人気の居ない場所まで連れて来き、始まる娘との持久戦。娘は更に床に寝そべり大抗議。
「やだぁー!やめてよー!……!?ママぁーー!行かないでぇー!」
「行ってないよ。ここにいるでしょうが。」
「!?……いるよーー!!何でよぅー!やぁなーNOー!!ママぁー!行かないでぇよー!!」
「だから、ここにいるでしょうが…」
「っ!?…いる…?ぎぁあわーん!」
この不毛なやり取りが優に30分は続いた…。
……もう途中から何で泣いてんのかわかんなくなってんだろうな…。
「泣いてもダメなものはダメ。ママは負けない…。」
そして、最後は突然気の済んだ娘が「もう、帰ろう。」となってお開きになるのだ。さっきまで武士レベルの決死の覚悟で泣いてたのにもう笑ってる……一応今まで要求は飲まないできているので私の全勝なはずなのだが、何だろう…この釈然としない全敗感は…。ママ先輩に話したらまだまだそんなものじゃないよと言う…。ま、マジか…。
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