何より嬉しい
もうすぐなにより嬉しいひな祭り。ウチにもお雛様を飾りました♪実家には立派な七段飾りの雛人形があるんだけど…父が再三持ってけ。と勧めてきたんだけど…残念ながら、マンション住まいの我が家に七段飾りなんて飾ったら、桃の節句過ぎるまでの圧迫感がハンパないので丁重にお断りしました。この七段飾りは今年、兄夫婦に女の子が誕生するので、兄夫婦のところにいくと思う。おにいンちは一軒家だし。
とにかく、まぁ、父は大きいことはいいことだの強い信念を持って買い物する人だからなぁ。34年前も八年振りにやっと出来た子が女の子だってんで、用意するお雛様は断然七段!あるならもっと!と百段飾りを目指す勢いだったらしい。一軒家といえ、そんなに広くないのに…。因みにそんな父の家には業務用冷蔵庫があって脱衣所に置いてある。そうそう、保育園にも七段飾りが飾ってあるだけど、私が今まで見てきた七段飾りの中で一番立派!だって五人囃子プラス踊り子まで舞台で踊ってんだよ!?祝いムード、一気に倍です。
それはそれとして、毎年、一部屋貸し切る七段飾りを用意するのには一日掛かりになってしまうが、なんやかんや言いながらの作業は楽しかったなぁ。飾る度に五人囃子の立ち位置や三人官女の持ってるものが微妙に変わっていったけど…。我が家は基本説明書を見ないという血筋の一族です。なので、左大臣の腰に五人囃子の笛が差さっていたり、それで五人囃子の笛見当たらないってんで、爪楊枝を代用していたり、更には一番格下であろう靴持ちの男に右大臣、左大臣の刀二本ずつ差さり、背中には沢山の槍、肩には弓がかけられ、でも職務は忘れず手には靴という謙虚さも兼ね備えた最強の装備が施されている異常自体が。なので、七段飾りに置いて最強の矛盾を任されているはずの右大臣、左大臣が丸腰というパワーバランスの崩壊を招いていた年もあった。靴を持ちの男といえば、彼、どの雛飾りでも大体「やっちまったなぁ…」って顔してるよね。ウチの最寄りの駅に飾ってある七段飾りの彼なんてその際たるものだと思うけど(写メ参照)。私、こういう顔知ってる。お酒の席で大暴れした人が次の日のアフレコでよくこういう顔してる。もしかしたら少し白酒召されて赤い顔になるのは右大臣じゃなくてこの人だったんじゃないかなって。なんかさ、お酒飲むと性格変わっちゃうみたいな。真面目だから、殿の「今日は無礼講じゃっ!!」っていうのを真に受けてここぞとばかりに白酒を召し、最悪なことに殿に「殿ぉ、殿ぉ、かわいい奥さんもらっちゃってぇ。うらやましいでおじゃるなぁ。下克上しちゃうでおじゃるよ〜!?なんつてぇ!!」とか絡んだり、音響監督に「良い作品作ってこうぜっ!!なぁ!!」つって馴れ馴れしく肩組んで明け方まで離さなかったり、ってコレあの時のあたしか。とにかくその結果、左大臣あたりに「お前、ずぅっと向こうで靴でも持ってろ!でおじゃる!!」とかめっちゃ怒られてあんな嫁入り道具の次くらいの場所に追いやられたんじゃないかなぁ。だからこんな「あぁ、やっちまった…」みたいな顔して…。
君に幸あれ。お酒の席のことだもん。しょうがないよ。
………こんな下らないことに思いを馳せている場合ではない。この日は娘の健やかな成長を願わねば。
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