凄いタクシー
凄いタクシーに乗ってしまった!!一見普通のタクシーなんだけど、乗るなりサービスっサービスっの嵐!!
飴は出てくるは、アロマの染み込んだ冷たいおしぼりは出てくるは、座席はマッサージ機能がついてるは、個人タクシーではなかったので、会社あげてサービスなのか、この方オリジナルなのかはわからないが、とにかく至れり尽くせりのサービスタクシーだったのだ。極めつけは「女性の方限定でお渡ししてるんです。どうぞお使いください。」となんと一万円渡された。え…何で…?と軽く引いたが、よく見ると0が一つ多い10万円札…のあぶらとり紙だった…。あ、ありがとうございます…。でも、もうそんな余分な脂を取れるほど若くもないんで…とも思ったが、折角なのでありがたくいただきました。
ここまでだけならちょっと過剰なサービスだな〜で終わってしまうのだが、この運転手さん、その運転手として能力もレベルが高い!私が最も嫌う「どの道で行けばいいですか?」等のふざけた質問は一切せず、行き先を告げると「かしこまりました。では、今は混んでませんので私の知ってる最短の道で行きますね。もしお客様のご指定の道がございましたら、もちろんそちらで行きますので。」…いえ…お任せします…!!運転手さんは裏道らしき道を鮮やかなドライブテクニックで駆け抜け、いつもより早く、スムーズに目的地に近づいて行く…!
しかも私が財布を出し始めたことをその鋭い洞察力で察した運転手さんはこの辺りなのかな?とメーターを早々と切ってくれたのだ。しかし、私は非常に気まずかった。何故なら 目的地まで後100メートルちょいはあったからだ…。ごめんなさい…私がせっかちなばっかりに…!このままではせっかくお客様の為にと研ぎ澄まさせた運転手さんの鋭い洞察力が単に早とちりて終わってしまうではないか…!!そんなの、そんなの…あたし、耐えられない…!!
そんなこんなの葛藤の末、とうとう「あ、この辺りで…!!」と目的地まで約50メートル残した所で降参した。
運転手さんは「ありがとうございました!!お気をつけて!!」とハキハキとした声で言うと颯爽とまた誰かに素敵なサービスを提供しに走り去って行った。ありがとう!!素敵な運転手さん!!
ただ、目的地までの約50メートルは燦々と照りつける太陽の下、ちょっとキツかった…。
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